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IAM

アイエーエム

IAM(Identity and Access Management)とは、ユーザーの「身元(Identity)」と「アクセス権限(Access)」を管理するための仕組みです。クラウドサービスなどで誰が何にアクセスできるかを細かく制御し、不正利用を防ぐ重要なセキュリティ対策です。たとえばAWSやGoogle Cloud、AzureなどではIAMがセキュリティの中心的役割を果たしています。

IAMは、組織や企業がシステムの安全を確保するうえで欠かせない仕組みです。例えばAWS IAMでは、ユーザーごとにアカウントを作成し、特定のサービスや操作(例:S3への読み取り、EC2の起動)に対してアクセス権限を割り当てます。これにより、「誰が」「どのリソースに」「どのような操作を」できるかを厳密にコントロールできます。

IAMの基本は「最小権限の原則」です。これは、ユーザーに必要最低限の権限だけを与えることで、情報漏えいや誤操作のリスクを最小限に抑える考え方です。また、IAMは多要素認証(MFA)と組み合わせることで、セキュリティをさらに強化できます。

IAMには3つの主要な構成要素があります。
1. ユーザー管理:人間やアプリケーションを識別するアカウントの作成・削除・管理。
2. グループとロール:似た権限を持つユーザーをまとめて管理するための仕組み。
3. ポリシー:JSON形式で記述されるアクセスルール。どのユーザーがどのリソースに何の操作を許可されているかを定義します。

クラウドサービス以外にも、企業内システムやWebアプリ、SaaS製品などでもIAMの考え方は活用されています。アクセス権の管理を適切に行うことで、組織のセキュリティ水準を大幅に高めることができます。

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