Glossary 用語集
PoC
ピーオーシー
PoCとは、新しい技術や仕組みが実際に実現できるかどうかを確かめるための小規模な実験のことを指します。大きなプロジェクトを始める前に、その技術が本当に動くのか、期待通りの効果を出せるのかを確認する目的で行われます。PoCを行うことで、失敗のリスクを早めに見つけられるため、無駄な投資を避けられるというメリットがあります。
PoCは「Proof of Concept(概念実証)」の略で、アイデアや技術的な構想が実現可能かどうかを検証するために実施される重要な工程です。本格的な開発に入る前に、最低限の機能や仕組みだけを実装し、想定した通りに動作するかどうかを見極めます。企業や研究機関では、新しい製品開発やシステム導入を検討する際にほぼ必ずPoCが行われます。なぜなら、費用や時間をかけて構築を始めてから失敗に気づくと、大きな損失になってしまうからです。PoCでは、実際の環境よりも簡易的な条件でテストを行いますが、重要なのは「理論として成り立つかどうか」「技術的に可能かどうか」の2点を明確に判断することです。たとえば、AIによる画像認識を導入したい場合、最初から本番システム全体を作るのではなく、まずはAIモデルが求める精度で画像を識別できるかを小規模に試します。成功すれば次の段階(プロトタイプ→正式開発)へ進め、失敗しても早い段階で軌道修正できます。PoCはIT分野だけでなく、医療、製造、金融など多くの業界で活用されており、新しい価値を作り出すためのリスク管理の仕組みとして非常に重要な役割を担っています。
IT導入・活用のお悩み
お応えします。
「IT化は何からはじめたらいい?」「どんなITツールが自社にピッタリかわからない…」
など、IT導入に関するお悩みにITコーディネータあるいは中小企業診断士、またはPit-Nagoya事務局がお答えいたします。
必要に応じて、Pit-Nagoya会員のIT企業のご紹介、マッチングもおこないます。
どんなお悩みでもお気軽にお聞かせください。担当者より順次返信いたします。(対応時間:平日9:00〜17:00)
お悩み相談以外の事務局へのお問い合わせは 「お問い合わせ」からお願いします。
その他の用語
二段階認証
ニダンカイニンショウ
二段階認証とは、ログイン時に「パスワード」に加えてもう1つの要素を求めることで、セキュリティを強化する仕組みです。例えば、スマートフォンに送られる認証コードや、生体認証(指紋・顔認証)などを組み合わせて使います。
ライブラリ
ライブラリ
ライブラリとは、プログラムを作るときに何度も使えるようにまとめられた「便利な部品の集まり」です。開発者はライブラリを利用することで、一からコードを書く手間を省き、効率的にソフトウェアを作ることができます。
メタデータ
メタデータ
メタデータとは、「データについてのデータ」を意味します。たとえば、写真の撮影日時や場所、文書の作成者や更新日時などがメタデータです。つまり、メタデータはデータそのものの内容ではなく、そのデータに関する属性や背景情報を表します。