Glossary 用語集
デジタルフォレンジック
デジタルフォレンジック
デジタルフォレンジックとは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器から証拠データを収集・分析する技術です。不正アクセスや情報漏えいなどの事件が発生したときに、誰が・いつ・何を行ったかを明らかにするために使われます。警察や企業のセキュリティ部門で重要な役割を果たしています。
デジタルフォレンジックは、サイバー犯罪の「証拠保全」と「事実解明」を目的とする科学的調査手法です。コンピュータ、スマートフォン、サーバー、クラウド環境など、あらゆるデジタルデバイスに残されたログやファイル履歴を解析し、不正行為の痕跡を特定します。
手順は大きく4段階に分かれます。①証拠保全:データ改ざんを防ぐために原本をコピー(イメージ化)して保管、②データ復元:削除されたデータや隠しファイルを復元、③解析:不正アクセス、データ改変、通信履歴を分析、④報告書作成:裁判や社内調査に使える形で報告します。
フォレンジック調査では、証拠の「完全性」が極めて重要です。証拠が改ざんされると法的効力を失うため、専門ツールや厳格な手順に基づいて操作を行います。近年はクラウドやIoT、仮想環境に対応したフォレンジック技術も発展しており、たとえばAWSログの分析やスマート家電の通信履歴調査なども行われています。
企業では、内部不正調査や情報漏えいの原因究明にも使われます。単なる「犯人探し」ではなく、再発防止策を立てるための科学的アプローチとして位置づけられています。
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その他の用語
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MDMは「Mobile Device Management(モバイルデバイス管理)」の略で、企業が社員のスマートフォンやタブレットなどの端末を一元的に管理する仕組みです。情報漏えいの防止や端末の紛失時対応などに活用されます。
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IaaS(Infrastructure as a Service)とは、サーバーやストレージ、ネットワークなどのITインフラをインターネット経由で提供するサービスです。ユーザーは必要なリソースを必要なときに借りて使えるため、物理サーバーを自社で購入・運用する必要がありません。代表例はAWS EC2、Microsoft Azure、Google Compute Engineなどです。