Glossary 用語集
Edge AI
エッジエーアイ
Edge AI(エッジAI)とは、クラウドではなくスマートフォンやセンサー、カメラなどの「エッジデバイス」上でAIの処理を行う技術です。これにより、データをクラウドに送らずにその場で分析・判断が可能になり、通信遅延を減らし、プライバシーを守ることができます。
Edge AIは「エッジコンピューティング」と「人工知能(AI)」を組み合わせた技術です。従来、AIによる画像認識や音声分析などの処理は、大量のデータをインターネット経由でクラウドサーバーに送り、クラウド上の高性能なAIモデルが処理して結果を返す仕組みが一般的でした。しかし、通信速度やセキュリティの問題、リアルタイム性の要求が高まるにつれて、「現場(エッジ)」で処理する方式が注目されるようになりました。
例えば、自動運転車のカメラやセンサーは常に膨大なデータを生成します。もしこれをすべてクラウドに送って処理していたら、わずかな通信遅延でも事故の原因になりかねません。Edge AIでは、車載コンピュータが直接AI処理を行うことで、瞬時に障害物検知や判断が可能になります。また、医療現場では診断装置がその場でAI分析を行うことで、患者データを外部に送信せずに安全に活用できます。
さらに、Edge AIは省電力化やコスト削減にも寄与します。クラウドに依存しないため、通信費を抑え、データセンターへの負荷を軽減できます。IoTデバイスの普及に伴い、Edge AIはスマートホーム、監視カメラ、産業ロボットなど、あらゆる分野で導入が進んでいます。将来的には、エッジデバイス同士が協調してAI処理を行う「分散AIネットワーク」も期待されています。
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