Glossary 用語集
データレイク
データレイク
データレイクとは、企業がさまざまな種類のデータをそのままの形で大量に保存しておける仕組みのことです。画像、動画、テキスト、ログデータなど、形式を問わずに格納できるのが特徴です。必要なときに目的に応じて分析できるよう、データの原型を保つ点がポイントです。
データレイクは、企業のデータ活用を支える基盤として注目されています。従来のデータウェアハウス(DWH)は、構造化データ(表形式のデータなど)を中心に整理して保存しますが、データレイクはそれとは異なり、「加工前の生データ」をそのまま保管します。例えば、SNSの投稿、センサー情報、画像データ、音声ファイルなど、フォーマットが異なる膨大なデータを一括で蓄積できます。
この仕組みにより、データサイエンティストやアナリストは、分析目的に応じて必要なデータを取り出し、機械学習やAI分析に活用することができます。特に近年ではクラウド環境(AWSのAmazon S3やAzure Data Lakeなど)を利用して構築されることが多く、コストを抑えつつ柔軟に拡張できるのも利点です。
ただし、データをそのまま保存するため、整理や管理が不十分だと「データスワンプ(沼)」と呼ばれる状態に陥るリスクもあります。そのため、メタデータ(データの説明情報)の整備や、アクセス権限の管理が重要になります。データレイクをうまく活用できれば、企業は意思決定のスピードを高め、より高度なデータ分析を実現できます。
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